レガシー 三国志ストンピィ(蜀漢ストンピィ)
ある人はそこに知と武を学び、
ある人は壮大な魂の物語を読む。


三国志ストンピィ(蜀漢ストンピィ)

Land 18
4《古えの墳墓》
4《魂の洞窟》
4《不毛の大地》
1《カラカス》
5《平地》

Spell 42
1《蜀主 劉備》
1《列聖の武将 関羽》
1《猛将 張飛》
1《虎威将軍 趙雲》
1《伏竜 孔明》
1《警備隊長》
4《バリラシュ旗騎士》
4《スレイベンの守護者、サリア》
4《異端聖戦士、サリア》
2《陸軍元帥》
4《募兵官》
4《ダールの戦長》
2《宮殿の看守》

4《抑制の場》
4《金属モックス》
4《虚空の杯》

SB
4《神聖の力線》
4《虚空の力線》
2《忘却の輪》
2《梅澤の十手》
2《Holy Light》
1《戦の惨害》

三国志ストンピィ(蜀漢ストンピィ)

Land 22
4《古えの墳墓》
2《裏切り者の都》
4《不毛の大地》
4《魂の洞窟》
2《カラカス》
6《平地》

Spell 38
2《蜀主 劉備》
2《列聖の武将 関羽》
2《猛将 張飛》
1《虎威将軍 趙雲》
1《伏竜 孔明》

4《スレイベンの守護者、サリア》
4《秀でた隊長》
4《異端聖戦士、サリア》
4《募兵官》

4《金属モックス》
4《梅澤の十手》
4《虚空の杯》
2《火と氷の剣》

SB
4《神聖の力線》
4《虚空の力線》
4《抑制の場》
1《戦の惨害》
1《Holy Light》
1《宮殿の看守》



三国志ストンピィ。

蜀漢ストンピィ。

もう少しシンプルな言い方をすればソルジャーストンピィ。

7年前にDNやTeam Y’sに掲載した後、お蔵入りしていたネタデッキだったのだが、上京して真珠亭例会というカジュアルな遊び場を得たので、新しいカードを加えて組み直してみた。


⬛︎クリーチャー

7年前の三国志ストンピィと違い、クリーチャータイプを兵士で統一したことで《募兵官》のようなバンドアドバンテージを得るカードや、《秀でた隊長》のようなコストを踏み倒せるカードを採用できるようになった。

《秀でた隊長》は2マナランド+有色1マナでキャストできる絶妙なマナコストがストンピィデッキにマッチしているのが非常に良い。


コスト踏み倒しやマナ軽減で場に出すのは、《蜀主 劉備》率いる蜀の武将たちだ。
馬術は飛行と同じように、馬術を持つクリーチャーにしかブロックされない。
2020年現在、レガシーで馬術がブロックされるとしたら、《幻影の像》で武将をコピーされた時くらいだろうか。
10年ほど前に《的盧馬》で馬術を付与するデッキを使用するプレイヤーが存在したが、今となっては対戦する機会はないだろう。

馬術持ちの武将は、ほぼ確実にブロックはされないため、《秀でた隊長》の「攻撃している状態で場に出す」という能力と非常に相性が良い。
《秀でた隊長》を除去されたとしても、武将たちは素出しできるマナ域なので、避雷針になってくれたと思えばいい。

蜀主 劉備 (3)(白)(白)

伝説のクリーチャー — 人間・兵士
馬術(このクリーチャーは、馬術を持たないクリーチャーによってはブロックされない。)
あなたが、名前が《列聖の武将 関羽》であるパーマネントか、名前が《猛将 張飛》であるパーマネントをコントロールしているかぎり、蜀主 劉備は+2/+2の修整を受ける。
2/4


列聖の武将 関羽 (3)(白)(白)

伝説のクリーチャー — 人間・兵士・戦士
馬術(このクリーチャーは、馬術を持たないクリーチャーによってはブロックされない。)
列聖の武将 関羽が戦場からあなたの墓地に置かれるとき、あなたはそれをあなたのライブラリーに戻した上で切り直してもよい。
3/5


猛将 張飛 (4)(白)(白)

伝説のクリーチャー — 人間・兵士・戦士
警戒、馬術(このクリーチャーは、馬術を持たないクリーチャーによってはブロックされない。)
4/4


虎威将軍 趙雲 (3)(白)(白)

伝説のクリーチャー — 人間・兵士・戦士
馬術(このクリーチャーは、馬術を持たないクリーチャーによってはブロックされない。)
虎威将軍 趙雲がブロックするたび、それはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
3/3


伏竜 孔明 (2)(白)(白)

伝説のクリーチャー — 人間・アドバイザー
あなたがコントロールする他のクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
2/2


ご覧の通り、あまり強くないのである…
蜀の名将と言えど、WotCが提供する最先端の凶悪生物たちには太刀打ちできない。(そもそもポータルのカードだし)
そのため、全体修正の能力を持つロードを多数採用するか、装備品を持たせることで、現代のインフレ生物たちに負けないスペックに強化する方針をとっている。

兵士がたくさん並んでいる戦場に武将が登場すれば、兵を率いる武将っぽくてかっこいいし、武将に装備品を持たせれば一騎当千感がでてかっこいい。

何をやってもかっこいいのだ!!

デッキとは関係ないけど、《孔明》の能力がすごく好き。
単なるロード能力だが、孔明が加わった後の劉備軍の大躍進や策略一つで兵の動きが洗練される様子など、この+1/+1から様々な解釈ができるのが非常に良い。
MTG Wikiの三国志関連のページも三国志好きな人が編集してるからか読んでいて楽しいね!


⬛︎装備品
《梅澤の十手》
《火と氷の剣》
馬術や先制攻撃を持つクリーチャーが多いため、《十手》や《赤青剣》の能力は誘発させやすい。
7年前のリストでは《石鍛冶の神秘家》を採用していたが、白マナが出しづらく、1ターンを装備品サーチに費やすことも避けたかったため不採用。

単純に《十手》4枚体制が黎明期のドラゴンストンピィを彷彿させるので好き、という理由もある。


⬛︎妨害手段
《不毛の大地》
《スレイベンの守護者、サリア》
《異端聖戦士、サリア》
《抑制の場》
《虚空の杯》

基本的な構成はソルジャーストンピィそのもの。
《スレイベンの守護者、サリア》や《虚空の杯》で妨害し、中〜高マナ域のクリーチャーで殴って勝つ。
加えて《抑制の場》と《異端聖戦士、サリア》という妨害手段を用意している。
真珠亭例会でもTier1〜1.5のフェアデッキを使用する人が一定数確認できていたので、《サリア》《虚空の杯》《抑制の場》などのレガシーで有効な妨害手段はそのまま採用している。
《不毛の大地》は、三国志ストンピィのコンセプトを全否定してくる《カラカス》を破壊するために使用する。土地を伸ばすことに徹したいが、場合によってはマナ否定戦略にも用いる。《カラカス》を使うデッキが多すぎる時には《幽霊街》も追加で採用したい。


⬛︎サイドボード

《神聖の力線》
《虚空の力線》
真珠亭例会メタ。
ゲーム中に引いてしまったら《金属モックス》に刻印すればいい。

《戦の惨害》
コントロールデッキに対するハルマゲドンとして1枚採用している。
つーか(金額的に)これが限界。

《Holy Light》
《宮殿の看守》
《忘却の輪》
除去枠。
もっと良いものがあれば差し替えたい。


【EDH】《パルン、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Parun》(スペルスリンガー)
Niv-Mizzet, Spellslinger
(Level 7-8)

General
《パルン、ニヴ=ミゼット》


Land 30
1《Volcanic Island》
1《蒸気孔》
1《焦熱島嶼域》
1《シヴの浅瀬》
1《滝の断崖》

1《沸騰する小湖》
1《溢れかえる岸辺》
1《汚染された三角州》
1《霧深い雨林》
1《乾燥台地》

1《血染めのぬかるみ》
1《樹木茂る山麓》
1《虹色の眺望》
1《統率の塔》
1《マナの合流点》

1《真鍮の都》
1《古えの墳墓》
1《露天鉱床》

9《島》
3《山》

Mana Artifact / Mana Boost 19
1《モックス・ダイアモンド》
1《金属モックス》
1《魔力の墓所》
1《オパールのモックス》
1《水蓮の花びら》

1《Jeweled Amulet》
1《太陽の指輪》
1《魔力の櫃》
1《秘儀の印鑑》
1《イゼットの印鑑》

1《独創のタリスマン》
1《思考の器》
1《虹色のレンズ》
1《友なる石》
1《連合の秘宝》

1《Copy Artifact》
1《波止場の恐喝者》
1《背信のオーガ》
1《金粉の水蓮》

Medallion 1
1《遵法長、バラル》
50 Mana Base

Combo 3
1《好奇心》
1《知恵の蛇の眼》
1《二人組の見張り番》

Search 4
1《ギャンブル》
1《神秘の教示者》
1《帝国の徴募兵》
1《幻の漂い》

Cantrip / Looter 6
1《渦まく知識》
1《思案》
1《定業》
1《ギタクシア派の調査》
1《信仰無き物あさり》

1《師範の占い独楽》

Card Draw 5
1《Mystic Remora》
1《リスティックの研究》
1《大あわての捜索》
1《宝船の巡航》
1《聖別されたスフィンクス》

Wheel 5
1《Wheel of Fortune》
1《Timetwister》
1《永劫のこだま》
1《魂の再鍛》
1《意外な授かり物》

Counter 15
1《意志の力》
1《否定の力》
1《誤った指図》
1《否定の契約》
1《精神的つまづき》

1《マナ吸収》
1《白鳥の歌》
1《狼狽の嵐》
1《否認》
1《秘儀の否定》

1《激情の後見》
1《偏向はたき》
1《紅蓮破》
1《赤霊破》
1《稲妻曲げ》

Destroy / Bounce 7
1《サイクロンの裂け目》
1《乱動への突入》
1《一瞬》
1《汚損破》
1《紅蓮地獄》

1《横揺れの地震》
1《混沌のねじれ》

Other 4
1《金粉のドレイク》
1《呪文滑り》
1《テフェリーの永遠の洞察》
1《覆いを割く者、ナーセット》
48 Spell

【EDH】《パルン、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Parun》(エクストラターン)
Niv-Mizzet, Timewalkers
(Level 7-8)

General
《パルン、ニヴ=ミゼット》


Land 32
1《Volcanic Island》
1《蒸気孔》
1《焦熱島嶼域》
1《シヴの浅瀬》
1《滝の断崖》

1《沸騰する小湖》
1《溢れかえる岸辺》
1《汚染された三角州》
1《霧深い雨林》
1《乾燥台地》

1《樹木茂る山麓》
1《血染めのぬかるみ》
1《虹色の眺望》
1《無限地帯》
1《神秘の聖域》

1《統率の塔》
1《マナの合流点》
1《古えの墳墓》
1《露天鉱床》

10《島》
3《山》

Mana Artifact / Mana Boost 18
1《魔力の墓所》
1《モックス・ダイアモンド》
1《金属モックス》
1《オパールのモックス》
1《Jeweled Amulet》

1《太陽の指輪》
1《魔力の櫃》
1《秘儀の印鑑》
1《イゼットの印鑑》
1《独創のタリスマン》

1《思考の器》
1《虹色のレンズ》
1《厳かなモノリス》
1《連合の秘宝》
1《Copy Artifact》

1《波止場の恐喝者》
1《背信のオーガ》
1《金粉の水蓮》

Medallion 1
1《サファイアの大メダル》
51 Mana Base

Combo 3
1《好奇心》
1《知恵の蛇の眼》
1《二人組の見張り番》

Search 3
1《ギャンブル》
1《神秘の教示者》
1《粗石の魔道士》

Cantrip / Looter 4
1《渦まく知識》
1《思案》
1《師範の占い独楽》
1《大あわての捜索》

Card Draw 3
1《Mystic Remora》
1《リスティックの研究》
1《聖別されたスフィンクス》

Wheel 4
1《Wheel of Fortune》
1《Timetwister》
1《時のらせん》
1《永劫のこだま》

Counter 12
1《意志の力》
1《否定の力》
1《誤った指図》
1《否定の契約》
1《マナ吸収》

1《精神的つまづき》
1《白鳥の歌》
1《否認》
1《秘儀の否定》
1《激情の後見》

1《偏向はたき》
1《紅蓮破》

Destroy / Bounce 6
1《サイクロンの裂け目》
1《断絶》
1《汚損破》
1《紅蓮地獄》
1《横揺れの地震》

1《混沌のねじれ》

Extra Turns 7
1《時間のねじれ》
1《時間操作》
1《荊州占拠》
1《時間の熟達》
1《運命のきずな》

1《召し上げ》
1《時の支配者、テフェリー》

Other 6
1《金粉のドレイク》
1《多用途の鍵》
1《覆いを割く者、ナーセット》
1《崇高な工匠、サヒーリ》
1《求道者テゼレット》

1《人知を超えるもの、ウギン》
48 Spell

統率者レジェンズのテカテカしてキラキラしてるやつ

まだマルチカラーしか見たことないから、単色とかどんな具合になるのかすごく楽しみ!


今回は、EDHRECにて分類されているテーマ
について《ミゼット》視点での解説。
時間のある時に追加していきます。

もくじ
⬛︎ セフト/Theft
⬛︎ スペルコピー/Spell Copy
⬛︎ ホイール/Wheel
⬛︎ エクストラターン/Extra Turns
⬛︎ トークン/Torken



⬛︎ セフト/Theft

《支配魔法》や《袖の下》などコントロール奪取や相手の呪文を唱えるカードについて。
永続的なコントロール奪取は青が得意とし、一時的なコントロール奪取は赤が得意とする。
《意思の力》のブルーカウントにもなることから青い呪文のほうが採用しやすい。

カードを奪う性質上、対戦相手のデッキに依存することになるが、言い換えれば、もっとも対戦相手のデッキパワーに合わせやすい。デッキレベルに配慮して遊ぶときに多めに採用しがちな、パーティーゲーム要素の強いテーマと言える。
《原初の嵐、エターリ》で全員のライブラリーをめくるのは楽しいし、《袖の下》で超大型エルドラージを奪うのも楽しい。
コンセプトが定まってくると、採用枠が減ってくるが、通常の対戦と異なり、対象にとれるプレイヤーが3名いるうえに、最低でも各プレイヤー1枚はクリーチャー(ジェネラル)がいるので、ジェネラル対策を兼ねた《金粉のドレイク》の採用率は高い。

ちなみに《金粉のドレイク》は、俺が学生時代に組もうとしていたハンテッドブランド(http://mtgwiki.com/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89)というレガシーデッキのパーツだったのだが、デッキ完成直前にトークン等に関するルールが変更されて、デッキそのものが成り立たなくなったことがあった。
この《セフト/Theft》というテーマは結構好きなんだけど、それはハンテッドブランドへの未練があるからなのかもしれない。

採用検討カード
《金粉のドレイク》
《不実》
《ダク・フェイデン》
《宝捕り》
《泥棒スカイダイバー》
《袖の下》
《テレミンの演技》
《原初の嵐、エターリ》
《呪文ねじり》

詳細は以下のページの関連カードを参照。

支配魔法/Control Magic - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/%E6%94%AF%E9%85%8D%E9%AD%94%E6%B3%95/Control_Magic

押収/Confiscate - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/%E6%8A%BC%E5%8F%8E/Confiscate

袖の下/Bribery - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/%E8%A2%96%E3%81%AE%E4%B8%8B/Bribery


⬛︎ スペルコピー/Spell Copy

対消滅ルールがあった頃は《幻影の像》や《ヴェズーヴァ》による伝説のカードの対消滅を狙ったカードの使用率が高かったが、
現在は《金粉の水蓮》を《Copy Artifact》でコピーしたり、《召し上げ》を《ナーセットの逆転》でコピーするなど健全で気持ちの良い使われ方がされており、《セフト/Theft》に近いテーマとなっている。

無限マナコンボ
パーツ:
《等時の王笏》
《劇的な逆転》
 3マナ以上のマナファクト
解説:《等時の王笏》に《劇的な逆転》を刻印し、《等時の王笏》を起動する。《等時の王笏》とタップしていたマナファクトがアンタップする。マナファクトから2マナを生成できる限り、永遠に《等時の王笏》を起動し続けることができる。マナファクトから3マナ以上生成できる場合、《等時の王笏》の起動に使用しなかったマナが累積していき、好きなだけマナを生み出せることになる。

採用検討カード
《Copy Artifact》
《彫り込み鋼》
《ファイレクシアの変形者》
《ナーセットの逆転》
《Fork》
《永遠神ケフネト》
《イゼットの模範、メーレク》
《嵐の伝導者、ラル/Ral, Storm Conduit》

詳細は以下のページの関連カードを参照。

Copy Artifact - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/Copy_Artifact

クローン/Clone - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3/Clone

Fork - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/Fork


⬛︎ ホイール/Wheel

《Wheel of Fortune》や《Timetwister》のような手札を一気に補充したり、入れ替えたりする大味なカードについて。
運命の輪/Wheel of Fortuneは、タロットでは、転換点・幸運の到来・チャンス・変化・結果・出会い・解決・定められた運命・結束(正位置)、情勢の急激な悪化・別れ・すれ違い・降格・アクシデントの到来・解放(逆位置)を意味する。
タロットが示す通り、運命の歯車を回すカードたちだ。

手札が少ないほど得られる恩恵は大きいが、先攻1ターン目に唱えることで対戦相手にマリガンを強制させることもできる。
《Timetwister》系の呪文については手札・ライブラリー・墓地をリセットするため、サーチカードによる積み込みや墓地利用の妨害も行える。
また、《ミゼット》と《好奇心》の無限ブレスコンボで勝つためにライブラリーが足りない時にはライブラリーをリフレッシュすることもできる。
ただし《一日のやり直し》の場合、《ミゼット》の無限ブレスは再開されずターンが終了してしまうので注意。(次のターンにキャントリップできたり、インスタント呪文を唱えれられるなら問題はない。)

盤面が並んできた状況で《ホイール/Wheel》呪文を唱えた場合、すべてのプレイヤーが十分な手札を得るため、対戦相手が先に必殺コンボを揃える可能性もある。
対戦相手がコンボを決めにきたとしても、残りの3人にも十分な手札が用意されるため、共闘しコンボを阻止することもありえるし、コンボを阻止した後に漁夫の利を得えた別の対戦相手がコンボを決める… など、より高度でドラマチックなゲームを生み出す。
全員にチャンスを与えるという点においてカジュアルな側面を持ち、また、手札が補充されることで、展開速度が加速し、ゲームがグダることを防ぐ役割も果たしている。

《ミゼット》では、カウンターを多めに採用しているため、《ホイール/Wheel》カードを唱えたターン内にピッチスペルを構えながらコンボを決めることもできるし、大量のマナを用意したり対戦相手の手札とマナを消費させるために1ターン様子を見てからコンボを決めることもできるため、ケースバイケースでコンボを決める判断をする必要がある。

何も考えずに唱えても特大ドロースペルだが、対戦相手のデッキや盤面など様々な要素が複雑に絡み合うことで勝敗に大きな影響を与えることから、《ホイール/Wheel》カードを唱えるタイミングや採用の有無については賛否あり、非常に奥の深いテーマであることが窺える。

《ミゼット》デッキにおける採用の有無については、《ミゼット》自身がハンドアドバンテージを稼げる能力なので、わざわざ手札をリセットする必要がない。
しかし、ぶん回らない限りは《ミゼット》を着地させるのに少々時間がかかるため、序盤から中盤ではマナを揃えるために使ったり、終局直前には必殺ブレスコンボのパーツになったりと、使い時に困らないことから、デッキレベル〜8にある限りは採用して良いテーマであると考えている。
今後登場する大量にマナが発生するカードにより《ミゼット》の着地が容易になる場合や、よりストイックにデッキレベル10を目指しカジュアルな要素を一切捨てる場合には、採用を見直さなければならない。

採用検討カード
《Wheel of Fortune》
《Timetwister》
《意外な授かり物》
《時のらせん》
《永劫のこだま》
《魂の再鍛》
《変化の風》

シナジー
《パルン、ニヴ=ミゼット》
《聖別されたスフィンクス》
《裂け目のサイクロン》
《覆いを割く者、ナーセット》

詳細は以下のページの関連カードを参照。

Wheel of Fortune - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/Wheel_of_Fortune

Timetwister - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/Timetwister

トレイリアの風/Tolarian Winds - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%AE%E9%A2%A8/Tolarian_Winds


⬛︎トークン/Torken

トークンを生成するカードについて。
《ミゼット》デッキでは、トークンで殴り勝つことが目的ではなく、コンボを完成するための時間稼ぎが主な目的となることが多い。
《プロパガンダ》や《イス卿の迷路》のような、自分を攻撃対象に選んだ時だけ損をするような防御手段と組み合わせることで、必要以上に狙われずに、コンボを完成させるための時間を稼ぐことができる。

戦場がガラ空きになりがちなスペルスリンガーデッキにおいてチャンプブロッカーになり、プレインズウォーカーを多用する対戦相手へのプレッシャーとなる。
特に《覆いを割く者、ナーセット》《大いなる創造主、カーン》はデッキが機能停止する致命的なカードなので、《ナーセット》や《カーン》を退場される手段の一つとして採用して損はない。
ただし、《若き紅蓮術士》のようなトークンを生成するクリーチャーはタスネスが2以下のことが多いため《紅蓮地獄》などの軽量全体火力で全部焼かれてしまう場合があるので注意。

《崇高な工匠、サヒーリ》はマナファクトを置いても能力が誘発するため非常に相性が良い。
ただ、《ホイール/Wheel》呪文と組み合わせるとトークンが出過ぎてしまって、積極的に殴りにくるデッキがいないと目立ちすぎるのが難点。

採用検討カード
《若き紅蓮術士》
《つぶやく神秘家》
《崇高な工匠、サヒーリ》
《空召喚士ターランド》
《機械医学的召喚》
《人知を超えるもの、ウギン》

詳細は以下のページの関連カードを参照。

若き紅蓮術士/Young Pyromancer - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/%E8%8B%A5%E3%81%8D%E7%B4%85%E8%93%AE%E8%A1%93%E5%A3%AB/Young_Pyromancer


⬛︎エクストラターン/Extra Turns

追加ターンを得る呪文。
個人的には《火想者》の頃から《ミゼット》を愛用している人が採用しがちなテーマという印象がある。
追加ターンにより得られる恩恵を大きくするために、《ミゼット》が着地している場合や、通常ドローの他にドローができる場合、プレインズウォーカーが着地している場合など、何かしらのアドバンテージが得られる状態で唱えることが望ましい。

最低でもランパンできるように、土地の枚数を増やすか、手札を十分な枚数保てるよう工夫をする必要がある。
色マナが大量に必要なこのデッキでは、他のプレイヤーを差し置いて恒久的なマナを確保することが大切な戦略であることは間違いない。
ランプっぽい動きをしがちなEDHでは、《ホイール/Wheel》と《エクストラターン/Extra Turns》を組み合わせることで、より効率的に色マナを伸ばすことができる。
《人知を超えるもの、ウギン》が場に出ている状態で、《ホイール/Wheel》からマナファクトを置きまくり、さらに《エクストラターン/Extra Turns》《ホイール/Wheel》と動けるとめちゃくちゃ脳汁でる。

ちなみに《エクストラターン/Extra Turns》呪文の多くは、プレイヤーを対象に取るため、《誤った指図》や《偏向はたき》で奪われる可能性があるので注意。
また、対象を取らない呪文でも《徴用》や《ナーセットの逆転》にコピーされると対戦相手もコピーした呪文を唱えられてしまうので、対象を取らないから絶対安全とは言い難い。

対象を取らないカードは以下の通り。
《時間操作》
《荊州占拠》
《時間の熟達》
《権力への嘆願》
《時間の縫い合わせ》
《瞬間の味わい》
《時間への侵入》
《水の帳の分離》
《運命のきずな》
《召し上げ》

《エクストラターン/Extra Turns》を多用する場合には、デッキの構成は《火想者》のように2マナ以上生み出せる無色マナファクトを多めに採用したほうが《エクストラターン/Extra Turns》呪文を唱えやすくなるし、同ターンに行動するためのマナも確保しやすくなる。
本来無色マナファクトの採用は極力避けたいデッキだが、追加ターンで土地を置けるため、決して色マナが伸ばせないわけではない。
土地を他のプレイヤーよりも並べておけば、万が一《汚損破》でマナファクトをぶっ飛ばされても、同じようにマナファクトに依存したデッキよりはリカバリーがしやすい。

余談だが、《魔力の櫃》《厳かなモノリス》などの無色マナファクトでランプし《ホイール/Wheel》呪文や《エクストラターン/Extra Turns》呪文を大量に唱える構築が広く認知されている背景には、黎明期よりEDHを布教し続けてきた某セラの人の影響が強いように感じられる。
某氏の愛用していた《火想者ニヴ=ミゼット》では無色マナファクトがそのままジェネラルのマナ加速に繋がっているため、《エクストラターン/Extra Turns》呪文も難なく採用することができた。
某氏もこの構成を気に入っているようで、コントロールデッキに関してはよく《エクストラターン/Extra Turns》呪文を採用しまくったリストを紹介していた印象がある。
某氏の影響からか国内の《パルン》のデッキリストでは《エクストラターン/Extra Turns》を採用しているデッキリストが多く確認できる。

デッキのコンセプトとしては、《パルン》よりも《火想者》のほうが相性がよく、《締め付け》の登場以降は《エクストラターン/Extra Turns》の最強神話も崩れてしまったが、未だにこのテーマは強すぎるため、《ミゼット》の無限ブレスに辿り着くためのルートの一つとして間違いない選択肢ではある。

無限ターンコンボ1
パーツ:
《エクストラターン/Extra Turns》呪文
 ※唱えても追放されないもの
《神秘の聖域》
《曇り鏡のメロク》
解説:《エクストラターン/Extra Turns》呪文を唱えて追加ターンを得る。《神秘の聖域》を戦場に出して《エクストラターン/Extra Turns》呪文をライブラリートップに戻す。《曇り鏡のメロク》で《神秘の聖域》を戻して1/1のイリュージョントークンを生成する。追加ターンに入り、ドローした《エクストラターン/Extra Turns》呪文を唱えて、同じ行動を繰り返す。無限にターンを得つつ、生成したイリュージョントークンで全員殴って勝ち。

無限ターン2
パーツ:
《エクストラターン/Extra Turns》呪文
 ※唱えても追放されないもの
《イゼットの時術師》or《古術師》or《記憶の壁》
《深海住まいのタッサ》or 《狙い澄ましの航海士》
解説:《イゼットの時術師》と《深海住まいのタッサ》を戦場に出しておく。《エクストラターン/Extra Turns》呪文を唱える。終了ステップの開始時に《深海住まいのタッサ》の能力で《イゼットの時術師》をブリンクし、《エクストラターン/Extra Turns》呪文を手札に戻す。

無限ターンコンボ3
パーツ:
《等時の王笏》
《ナーセットの逆転》
《エクストラターン/Extra Turns》呪文
解説:《等時の王笏》に《ナーセットの逆転》を刻印する。《エクストラターン/Extra Turns》呪文を唱え、これに対象に《等時の王笏》を起動する。《ナーセットの逆転》でコピーした《エクストラターン/Extra Turns》呪文が解決され、コピー元の《エクストラターン/Extra Turns》呪文は手札に戻る。

シナジー
《神秘の聖域》
《スペルコピー/Spell Copy》カード

詳細は以下のページの関連カードを参照。

時間のねじれ/Time Warp - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/%E6%99%82%E9%96%93%E3%81%AE%E3%81%AD%E3%81%98%E3%82%8C/Time_Warp

今度のSecret LairはSeb Mckinnon特集!
《運命を変える者、アミナトゥ》や
《成長のらせん》、MOの《停滞》の人


収録はカードは、
・《誘惑蒔き》
・《滅び》
・《魔法の夜》
・フルアート《沼》

大きめの画像は以下から確認できます

Seb McKinnon Secret Lair Revealed as Part of an Anniversary Superdrop
https://www.hipstersofthecoast.com/2020/11/seb-mckinnon-secret-lair-revealed-as-part-of-an-anniversary-superdrop/


《滅び》のクセがすごい
ヒエロニムス・ボスの影響を受けているのだとか


イラストの雰囲気的に絶対旧枠のほうが映えるのに、なぜ旧枠で出さないのか

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