【EDH】《パルン、ニヴ=ミゼット》のデッキコンセプトについて
2020年11月15日 MtG EDH今回は、EDHRECにて分類されているテーマ
について《ミゼット》視点での解説。
時間のある時に追加していきます。
⬛︎ セフト/Theft
《支配魔法》や《袖の下》などコントロール奪取や相手の呪文を唱えるカードについて。
永続的なコントロール奪取は青が得意とし、一時的なコントロール奪取は赤が得意とする。
《意思の力》のブルーカウントにもなることから青い呪文のほうが採用しやすい。
カードを奪う性質上、対戦相手のデッキに依存することになるが、言い換えれば、もっとも対戦相手のデッキパワーに合わせやすい。デッキレベルに配慮して遊ぶときに多めに採用しがちな、パーティーゲーム要素の強いテーマと言える。
《原初の嵐、エターリ》で全員のライブラリーをめくるのは楽しいし、《袖の下》で超大型エルドラージを奪うのも楽しい。
コンセプトが定まってくると、採用枠が減ってくるが、通常の対戦と異なり、対象にとれるプレイヤーが3名いるうえに、最低でも各プレイヤー1枚はクリーチャー(ジェネラル)がいるので、ジェネラル対策を兼ねた《金粉のドレイク》の採用率は高い。
ちなみに《金粉のドレイク》は、俺が学生時代に組もうとしていたハンテッドブランド(http://mtgwiki.com/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89)というレガシーデッキのパーツだったのだが、デッキ完成直前にトークン等に関するルールが変更されて、デッキそのものが成り立たなくなったことがあった。
この《セフト/Theft》というテーマは結構好きなんだけど、それはハンテッドブランドへの未練があるからなのかもしれない。
採用検討カード
《金粉のドレイク》
《不実》
《ダク・フェイデン》
《宝捕り》
《泥棒スカイダイバー》
《袖の下》
《テレミンの演技》
《原初の嵐、エターリ》
《呪文ねじり》
詳細は以下のページの関連カードを参照。
支配魔法/Control Magic - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/%E6%94%AF%E9%85%8D%E9%AD%94%E6%B3%95/Control_Magic
押収/Confiscate - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/%E6%8A%BC%E5%8F%8E/Confiscate
袖の下/Bribery - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/%E8%A2%96%E3%81%AE%E4%B8%8B/Bribery
⬛︎ スペルコピー/Spell Copy
対消滅ルールがあった頃は《幻影の像》や《ヴェズーヴァ》による伝説のカードの対消滅を狙ったカードの使用率が高かったが、
現在は《金粉の水蓮》を《Copy Artifact》でコピーしたり、《召し上げ》を《ナーセットの逆転》でコピーするなど健全で気持ちの良い使われ方がされており、《セフト/Theft》に近いテーマとなっている。
無限マナコンボ
パーツ:
《等時の王笏》
《劇的な逆転》
3マナ以上のマナファクト
解説:《等時の王笏》に《劇的な逆転》を刻印し、《等時の王笏》を起動する。《等時の王笏》とタップしていたマナファクトがアンタップする。マナファクトから2マナを生成できる限り、永遠に《等時の王笏》を起動し続けることができる。マナファクトから3マナ以上生成できる場合、《等時の王笏》の起動に使用しなかったマナが累積していき、好きなだけマナを生み出せることになる。
採用検討カード
《Copy Artifact》
《彫り込み鋼》
《ファイレクシアの変形者》
《ナーセットの逆転》
《Fork》
《永遠神ケフネト》
《イゼットの模範、メーレク》
《嵐の伝導者、ラル/Ral, Storm Conduit》
詳細は以下のページの関連カードを参照。
Copy Artifact - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/Copy_Artifact
クローン/Clone - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3/Clone
Fork - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/Fork
⬛︎ ホイール/Wheel
《Wheel of Fortune》や《Timetwister》のような手札を一気に補充したり、入れ替えたりする大味なカードについて。
運命の輪/Wheel of Fortuneは、タロットでは、転換点・幸運の到来・チャンス・変化・結果・出会い・解決・定められた運命・結束(正位置)、情勢の急激な悪化・別れ・すれ違い・降格・アクシデントの到来・解放(逆位置)を意味する。
タロットが示す通り、運命の歯車を回すカードたちだ。
手札が少ないほど得られる恩恵は大きいが、先攻1ターン目に唱えることで対戦相手にマリガンを強制させることもできる。
《Timetwister》系の呪文については手札・ライブラリー・墓地をリセットするため、サーチカードによる積み込みや墓地利用の妨害も行える。
また、《ミゼット》と《好奇心》の無限ブレスコンボで勝つためにライブラリーが足りない時にはライブラリーをリフレッシュすることもできる。
ただし《一日のやり直し》の場合、《ミゼット》の無限ブレスは再開されずターンが終了してしまうので注意。(次のターンにキャントリップできたり、インスタント呪文を唱えれられるなら問題はない。)
盤面が並んできた状況で《ホイール/Wheel》呪文を唱えた場合、すべてのプレイヤーが十分な手札を得るため、対戦相手が先に必殺コンボを揃える可能性もある。
対戦相手がコンボを決めにきたとしても、残りの3人にも十分な手札が用意されるため、共闘しコンボを阻止することもありえるし、コンボを阻止した後に漁夫の利を得えた別の対戦相手がコンボを決める… など、より高度でドラマチックなゲームを生み出す。
全員にチャンスを与えるという点においてカジュアルな側面を持ち、また、手札が補充されることで、展開速度が加速し、ゲームがグダることを防ぐ役割も果たしている。
《ミゼット》では、カウンターを多めに採用しているため、《ホイール/Wheel》カードを唱えたターン内にピッチスペルを構えながらコンボを決めることもできるし、大量のマナを用意したり対戦相手の手札とマナを消費させるために1ターン様子を見てからコンボを決めることもできるため、ケースバイケースでコンボを決める判断をする必要がある。
何も考えずに唱えても特大ドロースペルだが、対戦相手のデッキや盤面など様々な要素が複雑に絡み合うことで勝敗に大きな影響を与えることから、《ホイール/Wheel》カードを唱えるタイミングや採用の有無については賛否あり、非常に奥の深いテーマであることが窺える。
《ミゼット》デッキにおける採用の有無については、《ミゼット》自身がハンドアドバンテージを稼げる能力なので、わざわざ手札をリセットする必要がない。
しかし、ぶん回らない限りは《ミゼット》を着地させるのに少々時間がかかるため、序盤から中盤ではマナを揃えるために使ったり、終局直前には必殺ブレスコンボのパーツになったりと、使い時に困らないことから、デッキレベル〜8にある限りは採用して良いテーマであると考えている。
今後登場する大量にマナが発生するカードにより《ミゼット》の着地が容易になる場合や、よりストイックにデッキレベル10を目指しカジュアルな要素を一切捨てる場合には、採用を見直さなければならない。
採用検討カード
《Wheel of Fortune》
《Timetwister》
《意外な授かり物》
《時のらせん》
《永劫のこだま》
《魂の再鍛》
《変化の風》
シナジー
《パルン、ニヴ=ミゼット》
《聖別されたスフィンクス》
《裂け目のサイクロン》
《覆いを割く者、ナーセット》
詳細は以下のページの関連カードを参照。
Wheel of Fortune - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/Wheel_of_Fortune
Timetwister - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/Timetwister
トレイリアの風/Tolarian Winds - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%AE%E9%A2%A8/Tolarian_Winds
⬛︎トークン/Torken
トークンを生成するカードについて。
《ミゼット》デッキでは、トークンで殴り勝つことが目的ではなく、コンボを完成するための時間稼ぎが主な目的となることが多い。
《プロパガンダ》や《イス卿の迷路》のような、自分を攻撃対象に選んだ時だけ損をするような防御手段と組み合わせることで、必要以上に狙われずに、コンボを完成させるための時間を稼ぐことができる。
戦場がガラ空きになりがちなスペルスリンガーデッキにおいてチャンプブロッカーになり、プレインズウォーカーを多用する対戦相手へのプレッシャーとなる。
特に《覆いを割く者、ナーセット》《大いなる創造主、カーン》はデッキが機能停止する致命的なカードなので、《ナーセット》や《カーン》を退場される手段の一つとして採用して損はない。
ただし、《若き紅蓮術士》のようなトークンを生成するクリーチャーはタスネスが2以下のことが多いため《紅蓮地獄》などの軽量全体火力で全部焼かれてしまう場合があるので注意。
《崇高な工匠、サヒーリ》はマナファクトを置いても能力が誘発するため非常に相性が良い。
ただ、《ホイール/Wheel》呪文と組み合わせるとトークンが出過ぎてしまって、積極的に殴りにくるデッキがいないと目立ちすぎるのが難点。
採用検討カード
《若き紅蓮術士》
《つぶやく神秘家》
《崇高な工匠、サヒーリ》
《空召喚士ターランド》
《機械医学的召喚》
《人知を超えるもの、ウギン》
詳細は以下のページの関連カードを参照。
若き紅蓮術士/Young Pyromancer - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/%E8%8B%A5%E3%81%8D%E7%B4%85%E8%93%AE%E8%A1%93%E5%A3%AB/Young_Pyromancer
⬛︎エクストラターン/Extra Turns
追加ターンを得る呪文。
個人的には《火想者》の頃から《ミゼット》を愛用している人が採用しがちなテーマという印象がある。
追加ターンにより得られる恩恵を大きくするために、《ミゼット》が着地している場合や、通常ドローの他にドローができる場合、プレインズウォーカーが着地している場合など、何かしらのアドバンテージが得られる状態で唱えることが望ましい。
最低でもランパンできるように、土地の枚数を増やすか、手札を十分な枚数保てるよう工夫をする必要がある。
色マナが大量に必要なこのデッキでは、他のプレイヤーを差し置いて恒久的なマナを確保することが大切な戦略であることは間違いない。
ランプっぽい動きをしがちなEDHでは、《ホイール/Wheel》と《エクストラターン/Extra Turns》を組み合わせることで、より効率的に色マナを伸ばすことができる。
《人知を超えるもの、ウギン》が場に出ている状態で、《ホイール/Wheel》からマナファクトを置きまくり、さらに《エクストラターン/Extra Turns》《ホイール/Wheel》と動けるとめちゃくちゃ脳汁でる。
ちなみに《エクストラターン/Extra Turns》呪文の多くは、プレイヤーを対象に取るため、《誤った指図》や《偏向はたき》で奪われる可能性があるので注意。
また、対象を取らない呪文でも《徴用》や《ナーセットの逆転》にコピーされると対戦相手もコピーした呪文を唱えられてしまうので、対象を取らないから絶対安全とは言い難い。
対象を取らないカードは以下の通り。
《時間操作》
《荊州占拠》
《時間の熟達》
《権力への嘆願》
《時間の縫い合わせ》
《瞬間の味わい》
《時間への侵入》
《水の帳の分離》
《運命のきずな》
《召し上げ》
《エクストラターン/Extra Turns》を多用する場合には、デッキの構成は《火想者》のように2マナ以上生み出せる無色マナファクトを多めに採用したほうが《エクストラターン/Extra Turns》呪文を唱えやすくなるし、同ターンに行動するためのマナも確保しやすくなる。
本来無色マナファクトの採用は極力避けたいデッキだが、追加ターンで土地を置けるため、決して色マナが伸ばせないわけではない。
土地を他のプレイヤーよりも並べておけば、万が一《汚損破》でマナファクトをぶっ飛ばされても、同じようにマナファクトに依存したデッキよりはリカバリーがしやすい。
余談だが、《魔力の櫃》《厳かなモノリス》などの無色マナファクトでランプし《ホイール/Wheel》呪文や《エクストラターン/Extra Turns》呪文を大量に唱える構築が広く認知されている背景には、黎明期よりEDHを布教し続けてきた某セラの人の影響が強いように感じられる。
某氏の愛用していた《火想者ニヴ=ミゼット》では無色マナファクトがそのままジェネラルのマナ加速に繋がっているため、《エクストラターン/Extra Turns》呪文も難なく採用することができた。
某氏もこの構成を気に入っているようで、コントロールデッキに関してはよく《エクストラターン/Extra Turns》呪文を採用しまくったリストを紹介していた印象がある。
某氏の影響からか国内の《パルン》のデッキリストでは《エクストラターン/Extra Turns》を採用しているデッキリストが多く確認できる。
デッキのコンセプトとしては、《パルン》よりも《火想者》のほうが相性がよく、《締め付け》の登場以降は《エクストラターン/Extra Turns》の最強神話も崩れてしまったが、未だにこのテーマは強すぎるため、《ミゼット》の無限ブレスに辿り着くためのルートの一つとして間違いない選択肢ではある。
無限ターンコンボ1
パーツ:
《エクストラターン/Extra Turns》呪文
※唱えても追放されないもの
《神秘の聖域》
《曇り鏡のメロク》
解説:《エクストラターン/Extra Turns》呪文を唱えて追加ターンを得る。《神秘の聖域》を戦場に出して《エクストラターン/Extra Turns》呪文をライブラリートップに戻す。《曇り鏡のメロク》で《神秘の聖域》を戻して1/1のイリュージョントークンを生成する。追加ターンに入り、ドローした《エクストラターン/Extra Turns》呪文を唱えて、同じ行動を繰り返す。無限にターンを得つつ、生成したイリュージョントークンで全員殴って勝ち。
無限ターン2
パーツ:
《エクストラターン/Extra Turns》呪文
※唱えても追放されないもの
《イゼットの時術師》or《古術師》or《記憶の壁》
《深海住まいのタッサ》or 《狙い澄ましの航海士》
解説:《イゼットの時術師》と《深海住まいのタッサ》を戦場に出しておく。《エクストラターン/Extra Turns》呪文を唱える。終了ステップの開始時に《深海住まいのタッサ》の能力で《イゼットの時術師》をブリンクし、《エクストラターン/Extra Turns》呪文を手札に戻す。
無限ターンコンボ3
パーツ:
《等時の王笏》
《ナーセットの逆転》
《エクストラターン/Extra Turns》呪文
解説:《等時の王笏》に《ナーセットの逆転》を刻印する。《エクストラターン/Extra Turns》呪文を唱え、これに対象に《等時の王笏》を起動する。《ナーセットの逆転》でコピーした《エクストラターン/Extra Turns》呪文が解決され、コピー元の《エクストラターン/Extra Turns》呪文は手札に戻る。
シナジー
《神秘の聖域》
《スペルコピー/Spell Copy》カード
詳細は以下のページの関連カードを参照。
時間のねじれ/Time Warp - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/%E6%99%82%E9%96%93%E3%81%AE%E3%81%AD%E3%81%98%E3%82%8C/Time_Warp
について《ミゼット》視点での解説。
時間のある時に追加していきます。
もくじ
⬛︎ セフト/Theft
⬛︎ スペルコピー/Spell Copy
⬛︎ ホイール/Wheel
⬛︎ エクストラターン/Extra Turns
⬛︎ トークン/Torken
⬛︎ セフト/Theft
《支配魔法》や《袖の下》などコントロール奪取や相手の呪文を唱えるカードについて。
永続的なコントロール奪取は青が得意とし、一時的なコントロール奪取は赤が得意とする。
《意思の力》のブルーカウントにもなることから青い呪文のほうが採用しやすい。
カードを奪う性質上、対戦相手のデッキに依存することになるが、言い換えれば、もっとも対戦相手のデッキパワーに合わせやすい。デッキレベルに配慮して遊ぶときに多めに採用しがちな、パーティーゲーム要素の強いテーマと言える。
《原初の嵐、エターリ》で全員のライブラリーをめくるのは楽しいし、《袖の下》で超大型エルドラージを奪うのも楽しい。
コンセプトが定まってくると、採用枠が減ってくるが、通常の対戦と異なり、対象にとれるプレイヤーが3名いるうえに、最低でも各プレイヤー1枚はクリーチャー(ジェネラル)がいるので、ジェネラル対策を兼ねた《金粉のドレイク》の採用率は高い。
ちなみに《金粉のドレイク》は、俺が学生時代に組もうとしていたハンテッドブランド(http://mtgwiki.com/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89)というレガシーデッキのパーツだったのだが、デッキ完成直前にトークン等に関するルールが変更されて、デッキそのものが成り立たなくなったことがあった。
この《セフト/Theft》というテーマは結構好きなんだけど、それはハンテッドブランドへの未練があるからなのかもしれない。
採用検討カード
《金粉のドレイク》
《不実》
《ダク・フェイデン》
《宝捕り》
《泥棒スカイダイバー》
《袖の下》
《テレミンの演技》
《原初の嵐、エターリ》
《呪文ねじり》
詳細は以下のページの関連カードを参照。
支配魔法/Control Magic - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/%E6%94%AF%E9%85%8D%E9%AD%94%E6%B3%95/Control_Magic
押収/Confiscate - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/%E6%8A%BC%E5%8F%8E/Confiscate
袖の下/Bribery - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/%E8%A2%96%E3%81%AE%E4%B8%8B/Bribery
⬛︎ スペルコピー/Spell Copy
対消滅ルールがあった頃は《幻影の像》や《ヴェズーヴァ》による伝説のカードの対消滅を狙ったカードの使用率が高かったが、
現在は《金粉の水蓮》を《Copy Artifact》でコピーしたり、《召し上げ》を《ナーセットの逆転》でコピーするなど健全で気持ちの良い使われ方がされており、《セフト/Theft》に近いテーマとなっている。
無限マナコンボ
パーツ:
《等時の王笏》
《劇的な逆転》
3マナ以上のマナファクト
解説:《等時の王笏》に《劇的な逆転》を刻印し、《等時の王笏》を起動する。《等時の王笏》とタップしていたマナファクトがアンタップする。マナファクトから2マナを生成できる限り、永遠に《等時の王笏》を起動し続けることができる。マナファクトから3マナ以上生成できる場合、《等時の王笏》の起動に使用しなかったマナが累積していき、好きなだけマナを生み出せることになる。
採用検討カード
《Copy Artifact》
《彫り込み鋼》
《ファイレクシアの変形者》
《ナーセットの逆転》
《Fork》
《永遠神ケフネト》
《イゼットの模範、メーレク》
《嵐の伝導者、ラル/Ral, Storm Conduit》
詳細は以下のページの関連カードを参照。
Copy Artifact - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/Copy_Artifact
クローン/Clone - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%B3/Clone
Fork - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/Fork
⬛︎ ホイール/Wheel
《Wheel of Fortune》や《Timetwister》のような手札を一気に補充したり、入れ替えたりする大味なカードについて。
運命の輪/Wheel of Fortuneは、タロットでは、転換点・幸運の到来・チャンス・変化・結果・出会い・解決・定められた運命・結束(正位置)、情勢の急激な悪化・別れ・すれ違い・降格・アクシデントの到来・解放(逆位置)を意味する。
タロットが示す通り、運命の歯車を回すカードたちだ。
手札が少ないほど得られる恩恵は大きいが、先攻1ターン目に唱えることで対戦相手にマリガンを強制させることもできる。
《Timetwister》系の呪文については手札・ライブラリー・墓地をリセットするため、サーチカードによる積み込みや墓地利用の妨害も行える。
また、《ミゼット》と《好奇心》の無限ブレスコンボで勝つためにライブラリーが足りない時にはライブラリーをリフレッシュすることもできる。
ただし《一日のやり直し》の場合、《ミゼット》の無限ブレスは再開されずターンが終了してしまうので注意。(次のターンにキャントリップできたり、インスタント呪文を唱えれられるなら問題はない。)
盤面が並んできた状況で《ホイール/Wheel》呪文を唱えた場合、すべてのプレイヤーが十分な手札を得るため、対戦相手が先に必殺コンボを揃える可能性もある。
対戦相手がコンボを決めにきたとしても、残りの3人にも十分な手札が用意されるため、共闘しコンボを阻止することもありえるし、コンボを阻止した後に漁夫の利を得えた別の対戦相手がコンボを決める… など、より高度でドラマチックなゲームを生み出す。
全員にチャンスを与えるという点においてカジュアルな側面を持ち、また、手札が補充されることで、展開速度が加速し、ゲームがグダることを防ぐ役割も果たしている。
《ミゼット》では、カウンターを多めに採用しているため、《ホイール/Wheel》カードを唱えたターン内にピッチスペルを構えながらコンボを決めることもできるし、大量のマナを用意したり対戦相手の手札とマナを消費させるために1ターン様子を見てからコンボを決めることもできるため、ケースバイケースでコンボを決める判断をする必要がある。
何も考えずに唱えても特大ドロースペルだが、対戦相手のデッキや盤面など様々な要素が複雑に絡み合うことで勝敗に大きな影響を与えることから、《ホイール/Wheel》カードを唱えるタイミングや採用の有無については賛否あり、非常に奥の深いテーマであることが窺える。
《ミゼット》デッキにおける採用の有無については、《ミゼット》自身がハンドアドバンテージを稼げる能力なので、わざわざ手札をリセットする必要がない。
しかし、ぶん回らない限りは《ミゼット》を着地させるのに少々時間がかかるため、序盤から中盤ではマナを揃えるために使ったり、終局直前には必殺ブレスコンボのパーツになったりと、使い時に困らないことから、デッキレベル〜8にある限りは採用して良いテーマであると考えている。
今後登場する大量にマナが発生するカードにより《ミゼット》の着地が容易になる場合や、よりストイックにデッキレベル10を目指しカジュアルな要素を一切捨てる場合には、採用を見直さなければならない。
採用検討カード
《Wheel of Fortune》
《Timetwister》
《意外な授かり物》
《時のらせん》
《永劫のこだま》
《魂の再鍛》
《変化の風》
シナジー
《パルン、ニヴ=ミゼット》
《聖別されたスフィンクス》
《裂け目のサイクロン》
《覆いを割く者、ナーセット》
詳細は以下のページの関連カードを参照。
Wheel of Fortune - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/Wheel_of_Fortune
Timetwister - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/Timetwister
トレイリアの風/Tolarian Winds - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%AE%E9%A2%A8/Tolarian_Winds
⬛︎トークン/Torken
トークンを生成するカードについて。
《ミゼット》デッキでは、トークンで殴り勝つことが目的ではなく、コンボを完成するための時間稼ぎが主な目的となることが多い。
《プロパガンダ》や《イス卿の迷路》のような、自分を攻撃対象に選んだ時だけ損をするような防御手段と組み合わせることで、必要以上に狙われずに、コンボを完成させるための時間を稼ぐことができる。
戦場がガラ空きになりがちなスペルスリンガーデッキにおいてチャンプブロッカーになり、プレインズウォーカーを多用する対戦相手へのプレッシャーとなる。
特に《覆いを割く者、ナーセット》《大いなる創造主、カーン》はデッキが機能停止する致命的なカードなので、《ナーセット》や《カーン》を退場される手段の一つとして採用して損はない。
ただし、《若き紅蓮術士》のようなトークンを生成するクリーチャーはタスネスが2以下のことが多いため《紅蓮地獄》などの軽量全体火力で全部焼かれてしまう場合があるので注意。
《崇高な工匠、サヒーリ》はマナファクトを置いても能力が誘発するため非常に相性が良い。
ただ、《ホイール/Wheel》呪文と組み合わせるとトークンが出過ぎてしまって、積極的に殴りにくるデッキがいないと目立ちすぎるのが難点。
採用検討カード
《若き紅蓮術士》
《つぶやく神秘家》
《崇高な工匠、サヒーリ》
《空召喚士ターランド》
《機械医学的召喚》
《人知を超えるもの、ウギン》
詳細は以下のページの関連カードを参照。
若き紅蓮術士/Young Pyromancer - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/%E8%8B%A5%E3%81%8D%E7%B4%85%E8%93%AE%E8%A1%93%E5%A3%AB/Young_Pyromancer
⬛︎エクストラターン/Extra Turns
追加ターンを得る呪文。
個人的には《火想者》の頃から《ミゼット》を愛用している人が採用しがちなテーマという印象がある。
追加ターンにより得られる恩恵を大きくするために、《ミゼット》が着地している場合や、通常ドローの他にドローができる場合、プレインズウォーカーが着地している場合など、何かしらのアドバンテージが得られる状態で唱えることが望ましい。
最低でもランパンできるように、土地の枚数を増やすか、手札を十分な枚数保てるよう工夫をする必要がある。
色マナが大量に必要なこのデッキでは、他のプレイヤーを差し置いて恒久的なマナを確保することが大切な戦略であることは間違いない。
ランプっぽい動きをしがちなEDHでは、《ホイール/Wheel》と《エクストラターン/Extra Turns》を組み合わせることで、より効率的に色マナを伸ばすことができる。
《人知を超えるもの、ウギン》が場に出ている状態で、《ホイール/Wheel》からマナファクトを置きまくり、さらに《エクストラターン/Extra Turns》《ホイール/Wheel》と動けるとめちゃくちゃ脳汁でる。
ちなみに《エクストラターン/Extra Turns》呪文の多くは、プレイヤーを対象に取るため、《誤った指図》や《偏向はたき》で奪われる可能性があるので注意。
また、対象を取らない呪文でも《徴用》や《ナーセットの逆転》にコピーされると対戦相手もコピーした呪文を唱えられてしまうので、対象を取らないから絶対安全とは言い難い。
対象を取らないカードは以下の通り。
《時間操作》
《荊州占拠》
《時間の熟達》
《権力への嘆願》
《時間の縫い合わせ》
《瞬間の味わい》
《時間への侵入》
《水の帳の分離》
《運命のきずな》
《召し上げ》
《エクストラターン/Extra Turns》を多用する場合には、デッキの構成は《火想者》のように2マナ以上生み出せる無色マナファクトを多めに採用したほうが《エクストラターン/Extra Turns》呪文を唱えやすくなるし、同ターンに行動するためのマナも確保しやすくなる。
本来無色マナファクトの採用は極力避けたいデッキだが、追加ターンで土地を置けるため、決して色マナが伸ばせないわけではない。
土地を他のプレイヤーよりも並べておけば、万が一《汚損破》でマナファクトをぶっ飛ばされても、同じようにマナファクトに依存したデッキよりはリカバリーがしやすい。
余談だが、《魔力の櫃》《厳かなモノリス》などの無色マナファクトでランプし《ホイール/Wheel》呪文や《エクストラターン/Extra Turns》呪文を大量に唱える構築が広く認知されている背景には、黎明期よりEDHを布教し続けてきた某セラの人の影響が強いように感じられる。
某氏の愛用していた《火想者ニヴ=ミゼット》では無色マナファクトがそのままジェネラルのマナ加速に繋がっているため、《エクストラターン/Extra Turns》呪文も難なく採用することができた。
某氏もこの構成を気に入っているようで、コントロールデッキに関してはよく《エクストラターン/Extra Turns》呪文を採用しまくったリストを紹介していた印象がある。
某氏の影響からか国内の《パルン》のデッキリストでは《エクストラターン/Extra Turns》を採用しているデッキリストが多く確認できる。
デッキのコンセプトとしては、《パルン》よりも《火想者》のほうが相性がよく、《締め付け》の登場以降は《エクストラターン/Extra Turns》の最強神話も崩れてしまったが、未だにこのテーマは強すぎるため、《ミゼット》の無限ブレスに辿り着くためのルートの一つとして間違いない選択肢ではある。
無限ターンコンボ1
パーツ:
《エクストラターン/Extra Turns》呪文
※唱えても追放されないもの
《神秘の聖域》
《曇り鏡のメロク》
解説:《エクストラターン/Extra Turns》呪文を唱えて追加ターンを得る。《神秘の聖域》を戦場に出して《エクストラターン/Extra Turns》呪文をライブラリートップに戻す。《曇り鏡のメロク》で《神秘の聖域》を戻して1/1のイリュージョントークンを生成する。追加ターンに入り、ドローした《エクストラターン/Extra Turns》呪文を唱えて、同じ行動を繰り返す。無限にターンを得つつ、生成したイリュージョントークンで全員殴って勝ち。
無限ターン2
パーツ:
《エクストラターン/Extra Turns》呪文
※唱えても追放されないもの
《イゼットの時術師》or《古術師》or《記憶の壁》
《深海住まいのタッサ》or 《狙い澄ましの航海士》
解説:《イゼットの時術師》と《深海住まいのタッサ》を戦場に出しておく。《エクストラターン/Extra Turns》呪文を唱える。終了ステップの開始時に《深海住まいのタッサ》の能力で《イゼットの時術師》をブリンクし、《エクストラターン/Extra Turns》呪文を手札に戻す。
無限ターンコンボ3
パーツ:
《等時の王笏》
《ナーセットの逆転》
《エクストラターン/Extra Turns》呪文
解説:《等時の王笏》に《ナーセットの逆転》を刻印する。《エクストラターン/Extra Turns》呪文を唱え、これに対象に《等時の王笏》を起動する。《ナーセットの逆転》でコピーした《エクストラターン/Extra Turns》呪文が解決され、コピー元の《エクストラターン/Extra Turns》呪文は手札に戻る。
シナジー
《神秘の聖域》
《スペルコピー/Spell Copy》カード
詳細は以下のページの関連カードを参照。
時間のねじれ/Time Warp - MTG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/%E6%99%82%E9%96%93%E3%81%AE%E3%81%AD%E3%81%98%E3%82%8C/Time_Warp
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