新エキスパンション 三国志 / Three Kingdoms【MtG】
前回までのあらすじ:
ジンは三国志の新しいエキスパンションを所望しているのに、ぜんぜん発売する気配はないのであった!
https://jing5105mtg.diarynote.jp/201210311952592112/


ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社。
お前には失望したぞ!
ポータル三国志発売20周年過ぎてしまったぞ!
発売25周年まで待てば良いのか!?

発売20周年のタイミングで発売しておけば、武漢から始まったコロナウイルスに対して、ひと貢献したり、ひと商売したり、皮肉ったり、何かしらできたんじゃあないのかなぁ。
へただなぁ、WotCくん。へたっぴさ…!
商売のし方がへた!


ちなみに、ポータル三国志とは、
ポータル三国志/Portal Three Kingdomsは、入門者向けセットであるポータル系列3番目のセット。白枠。日本語版、英語版、中国語版(簡体字)が発売された。英語版、中国語版(簡体字)は日本語版より2ヶ月遅い1999年7月発売。

その名の通り三国志演義をモチーフにしており、三国志や中国に関する人物・地名・故事等がカードになっている。
「飛行」がない代わりに、このセットのみに存在するキーワード能力として「馬術」が登場している。また、三国志に登場する有名人物をカード化するにあたって、これ以前のポータルにはなかった「伝説のクリーチャー」(当時のルールでは「レジェンド」)のシステムも採用されている。
http://mtgwiki.com/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%AB%E4%B8%89%E5%9B%BD%E5%BF%97


2012年に書いたDN以降、様々なキーワード能力が生まれた。
特に三国志のストーリーを再現するのに非常に相性が良いのが「英雄譚」と「出来事」だ。
伝説のソーサリーや英雄譚がドミナリアに登場した時には、ポータル三国志発売20周年を迎える前年だったこともあり、あれ?これ本当に三国志の新セットあるんじゃね?と思ったぐらいだった。


◼️伝説のソーサリー
伝説のソーサリーのコンセプトは、ストーリー上の非常に重要なワンシーンをカード化することにある。
しかし、伝説のクリーチャーが戦場に存在しないと唱えられないというルールは、非常に扱いづらく、失敗したコンセプトと評価されている。
また、この詠唱条件だと、エピソードの当事者が不在でも詠唱可能なため、もしも《泣いて馬謖を斬る》という伝説のソーサリーを唱えた場合、《丞相 諸葛孔明》の代わりに《猛将 張飛》が泣いて馬謖を斬ってしまうような、わけのわからない状況にもなり得る。
この当事者不在という欠点を解決したのが、「出来事」である。


◼️出来事
伝説のソーサリーの失敗部分として、エピソードの当事者がいなくても唱えられるという点があった。
しかし、クリーチャーのテキストにエピソードを記載することで、視覚的に当事者不在でエピソードが進行してしまうようなトラブルは避けられるようになった。

各武将がもつ様々なエピソードでも良いし、《赤壁合戦での活躍》のような武勇伝、《空城の計》などの策略などを出来事にするのもおもしろい。
カードデザインも三国志らしい巻物などにすると一層雰囲気が出てくるだろう。

《忠義の将 趙雲》(2)(白)(白)
伝説のクリーチャー — 人間・将軍
馬術
《忠義の将 趙雲》がブロックするたび、それはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。
4/5
《阿斗救出劇》(1)(白)
インスタント - 出来事
あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とし、それを追放する。その後それをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。

《蜀漢の大軍師、諸葛亮》(2)(白)(白)
伝説のクリーチャー — 人間・軍師
あなたがコントロールする他の人間は+1/+2の修整を受け、警戒を持つ。
2/3
《奇策、空城の計》(3)(白)
インスタント - 出来事
あなたがコントロールするクリーチャーをすべて手札に戻す。
その後、手札に戻したクリーチャーの数だけ、手札からクリーチャー・カードを戦場に出してもよい。


◼️英雄譚
物語の再現として、非常に使いやすいキーワードがもう一つ生まれた。
ターンが進行するごとに発生する効果は、物語の進行や戦況の変化など、様々な場面に利用しやすい。

《関羽、千里を駆ける》(2)(白)(白)
エンチャント - 英雄譚
I ― あなたが他にクリーチャーをコントロールしているかぎり、このクリーチャーは破壊不能を得るを持つ、伝説の白の0/1の人間・クリーチャー・トークンの《阿斗と甘夫人》を1体生成する。あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。それはあなたの次のターンまで破壊不能を得る。
II,III,VI ― あなたの終了ステップ開始時に、《阿斗と甘夫人》のほかにクリーチャーをコントロールしている場合、対戦相手がコントロールするアンタップ状態のクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
V ― クリーチャー1体を対象とし、それをタップする。

《赤壁の戦い》(3)(赤)(赤)
エンチャント - 英雄譚
I ― この英雄譚が戦場にある間は、対戦相手のコントロールするクリーチャーは召喚酔いに影響されず、いずれかの発生源が対戦相手がコントロールするパーマネントか対戦相手にダメージを与えるなら、代わりその2倍のダメージを与える。
II,Ⅲ ― すべてのクリーチャーとプレイヤーに3点のダメージを与える。


◼️変身/Transform
容姿や状態・機能などが大きく変化することを意味するtransform。
物語が進むことにより、劇的に心情が変化した登場人物、大きく成長した登場人物は変身として表現しても良いだろう。

《蜀漢の君主、劉備》 (3)(白)(白)
伝説のクリーチャー - 人間・君主
馬術
《蜀漢の君主、劉備》が戦場に出たとき、あなたはあなたのライブラリーから人間・カードを最大2枚まで探し、そのカードを公開してあなたの手札に加えてもよい。そうした場合、あなたのライブラリーを切り直す。
各アップキープの開始時に、直前のターンにあなたがコントロールする伝説のクリーチャーが1体以上死亡している場合、《蜀漢の君主、劉備》を変身させる。
2/4
《憤怒の皇帝、劉備》
伝説のクリーチャー - 人間・君主
(赤)
馬術
憤怒の皇帝、劉備ではブロックできない。
憤怒の皇帝、劉備は、可能なら各戦闘で攻撃する。
7/6



⬛︎おまけ

ebookでは令和2年3月31日まで横山光輝三国志が全60巻中59巻まで無料なので、横山光輝三国志を未履修の人は読んでおくことをオススメする。
最終巻は購入しよう!
https://ebookjapan.yahoo.co.jp/books/103753/


前回のDNでも予告動画含めて紹介しているけど、ドラマ版三国志もよろしく!!
長いけど傑作だよ!
ドラマ三国志 公式サイト
http://www.sangokushi-tv.com/index.html


コメント

シンメイ
シンメイ
2020年3月29日16:49

私も30年来の三国志ファンなので、楽しく拝見しました。
「憤怒の皇帝、劉備」のデザインは最高ですね!

JING
2020年3月29日20:08

>シンメイさん
ありがとうございます!
三国志というテーマを一回っきりで終わりにしてしまうのはもったいない!

紅武者
2020年3月31日21:20

実に結構な記事でした。

よくある、俺が考えた最強のカードではなく、
ただの出来事カードを伝説の出来事に昇華させる発想、
積年の思いがつまったアイデア。すばらしい。

JING
2020年4月2日17:21

>紅武者さん
ありがとうございます!
こんなに褒めてもらえるとは思っていませんでした!

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